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[開催レポート]鹿児島離島の帆を掲げよ!RITOLAB SAIL MEETING 2021

2021.09.08PICKUP企業・自治体のみなさんへ離島に暮らす皆さんへ

[開催レポート]鹿児島離島の帆を掲げよ!RITOLAB SAIL MEETING 2021

こんにちは、リトラボ運営事務局です!

2021年7月14日(水)に行われたRITOLAB SAIL MEETING 2021への参加者はオフライン会場、オンライン会場、スタッフも含め総勢およそ70名超える参加者となりました。特に今回はオンライン・オフラインの両方を利用した初のハイブリッド開催ということもあり、離島はもちろん各地の参加者が一緒に交流できる場になりました。

リアル会場とオンライン会場のハイブリット運営に挑戦

当日のタイムタイムライン
1, RITOLAB COLLAGEについて
2, 新⼭直広 氏の基調講演 
-「地域資源を見つけ・磨き・伝える、未来につなぐものづくり」-
3, 事例発表① 株式会社アイランドコーポレーション 代表取締役 荒木政孝 氏
4, 事例発表② 中之島農業生産組合 組合長  埜口裕之 氏 ※オンライン登壇
5, 事例発表③ 株式会社ヒラミネ 代表取締役  平嶺亮 氏
6, 課題解決のためのグループトーク

鹿児島離島のあちこちからご参加いただきました

合同会社TSUGI 新山さんによる基調講演
「地域資源を見つけ・磨き・伝える 未来につなぐものづくり」

SAIL MEETING の始まりは、福井県鯖江市にある株式会社TSUGIの新山さんによる基調講演。

メガネの一大産地である福井県鯖江市ですが、実は、メガネだけでなく、越前漆器や和紙、刃物、たんす、焼き物、繊維産業など、7つの地場産業があり、そのうち5つが伝統工芸になっているとのこと。それぞれに、時代の変化を受け入れながら、これらの地場産業を活かし、TSUGIが、新たにブランディングされてきた取り組みについての事例紹介がありました。

地場産業の一つである和紙と廃棄野菜を組み合わせた「Food paper」という新たな紙ブランド
漆器の「売り方」を変えるという視点からオーダーメイドやセミオーダーに対応した「オンリー椀」というサービス

そのほかにも、日常的に自然体で使えるような「サングラス」ブランドを作ったりなど、鯖江市ならではの地場産業を活かしたものづくりが紹介されました。また、つくるだけでなく「売る」ところまでしっかりサポートしていくために、福井ならではの良いものを集めた「SAVA!SOTRE」を立ち上げ、直営店だけではなく日本各地で行商というスタイルでの販売も行なっているそうです。

そうした取り組みを通じて、地域外への行商だけでなく、さらには鯖江に足を運んでいただくための取り組みとして「RENEW」という産業観光イベントの企画を行い、実際に地場産業のものが生まれてくる現場を楽しんでもらうことで、地域ブランディングを後ろ支えしてきた新山さん取り組みやその葛藤に、参加者も聞き入っていました。

地域の外側への発信だけでなく、内側へ向けたインナーブランディング(気付きをつくる)その両輪で好循環を生み出していくという大切な視点について語られました。離島という海に囲まれた条件下でも、同様にその視点を持って、地域間の連携や、本土地域とのパートナーシップを育てていく必要があると改めて感じました。

基調講演の後は、鹿児島離島3島からの事例発表がありました。

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